たのしい家三鷹牟礼 海鮮バーベキュー大会
海の香りには、不思議な力があります。
炭火の上で海老がじゅうっと音を立て、帆立やハマグリがゆっくりと口を開く。
その香ばしい匂いが風に乗って広がると、いつものホームの風景は少しだけ特別なものへと変わります。
先日、たのしい家三鷹牟礼では海鮮バーベキューを開催しました。
当日は天候にも恵まれ、初夏のやわらかな風が吹く中での開催となりました。
職員が炭を起こし、次々と海鮮を焼き始めると、「いい匂いがするね」「もう焼けたかな」と、皆さまの視線は自然とバーベキュー台へ。
焼き場の周りには笑顔が集まり、まるで昔の家族行事のような温かな空気が流れていました。
焼きたての海鮮をお皿に盛り付けてお渡しすると、「おいしい」「久しぶりに外で食べたよ」と喜びの声が聞かれます。
普段は食事量が少なめの方も箸が進み、会話を楽しみながら召し上がる姿が印象的でした。
外で食べる食事は、なぜこんなにもおいしく感じるのでしょうか。
空を見上げながら、風を感じながら、誰かと同じ時間を共有しながら食べる。そのひとつひとつが料理の味をより豊かにしてくれるように思います。
利用者様の中には、「昔は家族で海に行ったのよ」「庭でバーベキューをしたことを思い出すね」と、懐かしい思い出を話してくださる方もいらっしゃいました。
食事は単に栄養を摂るためのものではなく、記憶や人生の物語とつながっていることを改めて感じさせてくれます。
私たちが大切にしているのは、日々の暮らしの中にある小さな楽しみです。
特別な旅行や大きなイベントではなくても、季節を感じ、美味しいものを味わい、誰かと笑い合う時間は、暮らしを彩るかけがえのない瞬間になります。
炭火の香りに包まれながら過ごした午後。利用者様の笑顔、楽しそうな会話、そして職員も一緒になって笑い合う光景は、たのしい家三鷹牟礼らしい温かな時間そのものでした。
季節はこれから夏へと向かいます。また皆さまと一緒に、その季節ならではの楽しみを見つけながら、心に残る時間を重ねていきたいと思います。
海鮮バーベキューで生まれたたくさんの笑顔は、きっとしばらく私たちの心を温め続けてくれることでしょう。